季刊ケンハモと、新しい鍵盤ハーモニカ本


「季刊ケンハモ」という鍵盤ハーモニカの自費出版本を、過去5冊刊行していたことがあります。今(2018年)から13年程前の2005年頃の話です。

この時は「今の状況のアーカイブ化」という目的で作っていました。フリーターで朝から夜まで立ち仕事をした後家に帰って徹夜で写植するという今では考えられないことを連日やっていました。今なら原稿も入稿もデジタルで出来るので楽になったなと思います。

刊行当時と今では鍵盤ハーモニカを取り巻く状況がまるで違い、書かれた内容は全て過去のものとなってしまっています。当時の自分の見積もりでは今みたいな状況になるまであと10年は要ると考えていました。当初のアーカイブ化という目的は「過去の産物」という別の意味で果たされてしまっていると感じています。

で、最近また鍵盤ハーモニカの自費出版本を作れないかなと考えるようになりました。ただ内容が問題で、今の多様化したシーンに対してより幅広く対応できるトピックは何だろうとと悩んでいます。大体こういうの「自分の好きなものをやるといい」とか言われたりするのですが……作品ではないのできちんとニーズを考えたいですね。

現在の所、

・アーティストにスポットを当てる
・楽器の構造の話
・メンテナンス方法
・いずれかのモデルにスポットを当てた特集

等々、色々考えてはいます。季刊ケンハモではアーティストの方に寄稿頂いたのですが、次やるとしたら自分で本文を作っていくことになると思います。いつ出せるか分かりませんが、確定次第何らかのアナウンスが出来ればと思っています。