ケンハモ調律の必需品、コードレスリューター

ケンハモの調律はほとんどが削り作業となるため、何らかの形でリードを削る工具が必須です。

一般的には棒ヤスリを使います。その他キサゲやノミのような削る工具を使う他、リューターを使うことが増えてきています。
工具ごとに得意なこと、苦手なことがあって特徴を述べると……

〇ヤスリ
・よい点
先端削りがやり易く、リードの一番先端を狙うことが出来る
入手しやすい
先端加工をしてキサゲにすることが可能
・悪い点
根元削りがやりにくい(先端加工でキサゲに出来ると解消はされる)

〇キサゲやノミ
・よい点
根元削りがやりやすい
ヤスリから加工が出来る
・悪い点
工具としては専門的なものになり入手しにくい
加工の場合グラインダーが必要

〇リューター
・よい点
先端、根元の両方に対応が可能で工具の持ち替えが不要
特に根元削りがスムーズに行える
入手自体はしやすい
・悪い点
一般的に高価
削りすぎのリスクがある

という感じで、道具なのでやはり一長一短ではあります。
そんな中でもリューターがおすすめなのは「根元削りがやり易い」これに尽きます。ヤスリだけだと絶望的にやりにくく、ノミやキサゲは手に入りにくいためその代用としてリューターは重宝します。
もちろん先削りも可能なのですが、回転する砥石やカッターを先端の角に当てると滑ってしまうため、やや先端から離れたところを狙わないといけません。そのため削ることだけを考えると先端はヤスリの方が得意ではあるのかなと思っています。
僕はあまり深くリードを掘りたくはないという事情から、先端削りをヤスリ、根元削りをリューターでやることが多いです。工具交換の手間と最先端削りのスピードとを考えると時間は大体同じくらいでしょうか?


使っているリューターはGSIクレオスさんの「Mr.コードレスルーターPROII」というモデル。これには軸付砥石(ピンクのもの)が付いていて、そのままリード調律に使うことが可能です。ただスピードなどの事情からこの軸付砥石を超硬カッター(メタルツクシみたいな奴)に変えて使っています。

以前から使っていたのですが浜松であげてしまったので、そろそろ必要かなと思って注文して昨日Amazonから届いてたのでこれが2代目です。特徴はこんな感じ。
・コードレスなのでケーブルに煩わされない
・軽いので操作しやすいし持ち運びやすい
・コントローラーが別に無く、スイッチも人差し指の場所にあり使いやすい
・一般的なΦ2.35㎜のビットが使える
・トルクが弱く、繊細なリードを扱うのに丁度よい
・値段が手頃(Amazonで3,000円切ります)で、専用工具ではなく模型用品なので電機店でも入手しやすい

という感じです。おススメです。

他にネイルアート用とかのでもいいのかなーと思って色々見ています。少し太めなのでもっと細いものがあると女の人でも使いやすいものがあるのかもと考えています。自分がモデラーなので手に入れやすいルートから買ってそのまま使っている感じです。


手元にコードレスリューターが無かった時は代わりにこういったものを使っていました。一般的な切削には便利なのですがトルクが強すぎることと、トランスを別に付けないといけないのでものすごく重いというのが問題点です。

工具については本当に奥が深く、いろんなところで使えるものが無いかと探しています。彫金工具とかじっくり見ていた時期がありましたね。ヤスリも使いやすい形のものがなかなか見当たらないのであちこち探しまわっています。